
前提として、luma fusion(ルマフュージョン)は高機能で素晴らしい動画編集アプリです。
iPadならluma fusion一択!とまで言う人もいるくらい良い動画編集アプリです。
ですが、動画編集初心者におすすめできるか?と言われればおすすめできません。
luma fusionの運営も『プロの編集アプリ』と言っています。
この記事では、luma fusionを動画編集初心者におすすめできない理由を解説します。
最後に代わりとなる無料動画編集アプリも紹介しているので是非ご覧下さい。
結論:機能が多すぎて使いこなせない可能性が高い
luma fusionは、機能が多すぎて動画編集初心者には使いこなすのが難しいというのがおすすめできない理由です。
高機能過ぎることが原因で、タッチパネルという直感的操作に欠ける部分が多々あります。
下記のような一般的な動画編集だけなら無料動画編集アプリをおすすめします。
- カット・トランジション
- 文字入れ(テロップなど)
- 音楽の追加(効果音・BGMなど)
- アニメーション・エフェクトの追加
- 画像・動画を重ねる
- キーフレームの追加(ズームやモザイクの追従など)
- クロマキー合成
数年前は、動画編集アプリでimovieやcute cut proなどがおすすめされていましたが、今それらのアプリをおすすめしている人はいません。
luma fusionがおすすめされていたのは、同じく数年前の話です。(人によっては今もおすすめです)
luma fusionは、現在でもトップクラスに高機能な動画編集アプリですが、ここ数年で無料動画編集アプリも高機能になってきました。
一般的な動画編集をするには十分すぎるほどに高機能です。
YouTuberやTiktokerの中にも無料動画編集アプリのみで編集している人も増えてきています。
動画投稿者になりたいのであれば、別にluma fusion以外の動画編集アプリでも問題ありません。
それどころか、無料動画編集アプリは操作が簡略化されており、一般的な編集であればluma fusionより短時間で動画編集することもできます。
必ずしも、選択肢が少ない=デメリットではありません。
ここからは、luma fusionのどういうところが直感的操作に欠けるのかを具体的に解説していきます。
文字入れ(テロップなど)の編集に余計な手間がかかる
他の動画編集アプリであれば、『テキスト→フォント選択→編集』くらいの簡単な流れです。

ですがluma fusionの場合は、『⊕ボタン→オーバーレイタイトル→鉛筆マーク→別の編集画面に移動→編集』と余計な作業が多いんです。


これがパソコンのソフトや別のアプリであれば、画面内に編集画面がサイドメニュー等のように表示されるので移動するという事がありません。
ショートカットキーなどで工程を少し楽にすることもできますが、それを使っても他アプリの編集の方が基本的に速いです。
上記画像でも分かると思いますが、編集画面も少し複雑な配置になっていてオーバーレイタイトルやブランククリップなど、あまり聞きなれない単語で書かれている点も初心者には分かりにくいです。
日本語フォントも少ないので自分でダウンロードして入れる必要があります。
テキストのサイズや位置を数値単位で変更したり、自分だけのオリジナルな動きを作れるからです。
アプリにしては高額で無料版が無い&内部課金がある
luma fusionはよくこう言われています。
パソコンの有料動画編集ソフトに比べれば全然安いからと(たしかにその通りです)
ですがluma fusionには、無料お試し期間的なものも無く動画編集素材も3680円するとは思えないほど少ないです(一応月額1100円で素材が使えるstoryblocksという内部課金もあります)

他の動画編集アプリであれば無料版などが存在しており、使用してから買うかどうかを決めることができるので買ってから失敗するということがほとんどありません。
パソコンのソフトは一万円を超えるものもざらにありますが、AVIUTILという無料だけど使いこなせれば高度な動画編集も可能な凄いソフトだってあります。
そして現在では、無料の動画編集アプリも驚くほど高機能になっています。(有料アプリ顔負けのVN・Capcutなど)
luma fusion(ルマフュージョン)をオススメできる人、できない人
ここまでluma fusionを初心者にオススメできない理由を書いてきましたが、前提で書いているようにluma fusionは高機能で素晴らしい動画編集アプリであることに間違いありません。
なので、最後に個人的にオススメできる人とできない人を紹介していきます。
オススメできる人…
- 既にパソコンで動画編集を経験していて作業内容が明確な人
- 他の動画編集アプリではできない編集があってその為に買おうとしている人
- 自分で何でも調べて試行錯誤を繰り返すのが問題ない人
オススメできない人…
- 動画編集をほとんどやったことがない人
- 軽い編集の動画を作りたい人
- 調べ方が分からず人に聞いてしまいがちな人
ゲーム実況・茶番劇・アウトドア・映画風のものなど、どういった動画を制作するかなどが明確になっていなかったり、luma fusionでしかできない編集なのか?など分からないのであれば、尚更買うのをオススメしません。
初心者や未経験者がいっちゃんええやつ!の理論で買うと下記のような状態になる可能性が高いです。
YouTubeやサイトでオススメされていた
↓
アプリにしては高額でレビューも高く一番良いやつだと思う
↓
購入して使用するが、初心者でも直感的に分かりやすい編集画面ではないので困惑する
↓
YouTubeで分からないところをコメントで質問するも返信がない
↓
動画編集って難しいからやっぱりやめよう…
↓
良い勉強代になったな…
luma fusionはサードパーティ製のオーディオアプリをプラグインとして利用できたり、外部ストレージに保存されている動画を直接編集できたりと、普通の動画編集アプリではできないことができます。
luma fusion自体はすごい動画編集アプリなのですが、覚えることが多すぎて動画編集初心者にはきついというのが本音です。
動画投稿をするために買ったのに動画編集で挫折したら本末転倒です。
Capcutなどの動画編集アプリからの移行はどう?個人的には無し
現在、別の動画編集アプリを使用していて、luma fusionに移行するか悩んでいるのであればおすすめしません。
単純な理由ですが、使い方がかなり違うからです。
スマホの動画編集とパソコンの動画編集くらいには違います。
luma fusionのアプリレビューでも、CapcutやVLLOから移行して後悔している人がそれなりにいます。
iPad proとキーボードとluma fusionを買うなら、動画編集できるパソコンが買えるのでそちらをおすすめします。
オススメの動画編集アプリは?
先ほども少し触れましたが、VNとCapcutという無料動画編集アプリです。
正直言ってなぜ無料なのかを疑うレベルです。
この記事では深く解説しませんが、気になる方は二つの記事もご覧ください。
VN
- 初心者でも見やすい編集画面
- 日本語フォントの種類やトランジションの豊富さ
- 長時間動画や4K動画の書き出し
Capcut
- 初心者でも見やすい編集画面(個人的にはVNに少し劣る)
- 日本語フォントの種類やトランジションの豊富さ(VN以上)
- 有料アプリも凌駕するほどのエフェクトやステッカーなどの豊富さ
などなど…軽くメリットを書きましたが、とにかくこれが無料でいいのかと思うくらいの動画編集アプリとなっています。
少しでも検討のお役に立てれば幸いです。