CapCut(キャップカット)は、動画編集が初めての方でも比較的扱いやすく誰でも簡単にプロのような動画を作ることができます。
機能が豊富で、ゲーム実況やVLOGなど様々なタイプの動画を作ることが可能です。
この記事では、そんな動画編集アプリCapCut(キャップカット)の基本的な使い方を解説します。
かなり長い記事なので、目次から知りたいところへ飛ぶことをおすすめします。
- CapCut(キャップカット)とは?
- CapCut:ロゴの消し方(ウォーターマーク・透かし)
- 動画編集初心者なら絶対覚えておいた方がいい機能
- CapCut(キャップカット)の使い方
- プロジェクトの作成の仕方
- 画面比率の変え方
- 時間の調整の仕方
- 分割(カット)の仕方
- トランジションの入れ方
- コピー・削除の仕方
- 文字の入れ方
- 動画・画像を追加して重ねる方法(オーバーレイ)
- メイントラックに動画・画像を追加する方法
- オーバーレイでメイントラックの動画を下に移動する方法
- メイントラックに移動する方法
- レイヤーを使って順番を変更する方法
- サイズ変更(拡大・縮小)
- 動画・画像を入れ替える方法
- 透明度(不透明度)の変え方
- フリーズフレームで動画の一部を静止画に変えて追加する方法
- 逆再生のやり方
- GIFの入れ方
- ミラーリングで左右反転させる方法
- 画面を回転させる
- マスクでくり抜いてワイプを作る方法
- 速度変更のやり方
- 音楽の入れ方
- 音量調整の仕方
- 効果音の入れ方
- 声(アフレコ・ナレーション)の入れ方
- フィルターのかけ方
- 明るさやコントラストの調整の仕方
- ステッカーの入れ方
- エフェクトのかけ方
- アニメーションの入れ方
- カバーの変え方(サムネイル)
- CapCut:他にはどんな機能がある?
CapCut(キャップカット)とは?
CapCutとは、登録不要且つ無料で使える高機能な動画編集アプリです。
2023年に「CapCut Pro」という有料プランも登場して更に動画編集の幅を広げられるようになりました。
大体の動画編集アプリも無料で使う事はできますが、その代わり動画内にアプリの透かしロゴが入ったり書き出し保存(エクスポート)に時間制限があったりします。
その制限などが一切なく使える無料動画編集アプリです。
現在(2023/3/5)、appストアで4.1万件の評価があり☆4.5と高評価です。
CapCut:ロゴの消し方(ウォーターマーク・透かし)
CapCutの使い方の前に、CapCutを使うなら知っておいたほうがいいことを解説します。
アプリを開いたら右上にある『歯車マーク』を押して『デフォルトの編集を追加』をOFFにしてください。
「エンディングを破棄しますか?」と出るので『破棄』を選択してください。
デフォルトの編集を追加をOFFにすることで、CapCutのロゴ動画を最初から削除することができます。
ロゴ動画は編集の最後で削除することもできますが、消し忘れの防止と消す時間の短縮になるのでOFFにすることをおすすめします。
YouTubeショートなどで、CapCutのロゴ動画が最後に流れるのを見たことある方も少なくないはずです。
動画編集初心者なら絶対覚えておいた方がいい機能
CapCutの使い方の前に、ほぼすべての動画編集アプリに共通する機能があるので紹介しておきます。
- 素材の選択
- 「長押し」によるレイヤー・クリップの移動
- タイムラインなどの拡大・縮小
- 「1つ戻る」
- お気に入り登録
- 書き出し保存(エクスポート)のやり方
実際に1つずつ解説していきます。
すべての機能を知っているという方は、CapCutの使い方まで飛ばしてください。
素材の選択
素材(動画・画像・音楽・音声)などを編集する時は、素材を押して選択しましょう。
下のツールバーが、その素材を編集するモードに変更されます。
最初の編集ツールに戻りたい時は、左下の『<』か余白を押して戻りましょう。
エフェクトなどは、最初の編集ツールしか編集ができないので注意してください。
「長押し」によるレイヤー・クリップの移動
動画・画像に限らず『長押し』することで、場所の入れ替えや移動をすることができます。
入れた素材を「レイヤー」や「クリップ」という言い方をします。
タイムラインなどの拡大・縮小
タイムラインの「拡大・縮小」することで、細かい編集ができるようになります。
拡大・縮小のやり方は『二本指で開いたり閉じたり』する動きをしましょう。
この動作を「ピンチイン・ピンチアウト」といって、文字やステッカーのサイズを変更する時にも使えます。
「1つ戻る」
動画編集時に操作を間違えることがあると思います。
そういう場合は、『1つ戻る』を押して1つ前に戻りましょう。
一度でもプロジェクトを閉じると、そこで保存されて「1つ戻る」ことができなくなるので注意してください。
お気に入り登録
好きなフォントやエフェクトを見つけて、何度も使いたい場合「お気に入り登録」しておくと探す手間が省けます。
やり方は、お気に入り登録したいものを『長押し』すれば保存できます。
解除する時も同様に「長押し」して解除しましょう。
書き出し保存(エクスポート)のやり方
動画編集が終わったら右上にある『1080p』を押します。
ここで書き出す際の解像度(画質)とフレームレートの変更が可能です。
調整が終わったら右上にある『↑』を押して動画を保存しましょう。
機種によっては、4K動画の書き出しができない場合があります。
解像度・フレームレートを上げるとファイルサイズも大きくなります。
フレームレートは、数値が高くなるほど動きが滑らかになります。
例えるなら、同じシーンを30枚で構成したパラパラ漫画と60枚で構成したパラパラ漫画では、60枚の方が描写が多い分滑らかに見えるということです。
一般的な編集であれば30のままでも問題ありません。
CapCut(キャップカット)の使い方
この記事では基礎的な使い方しか解説していませんので、詳しい使い方が知りたい方は個別の記事をご覧ください。
プロジェクトの作成の仕方
CapCutを開いたら『+』マークを押します。
好きな動画・画像を押して選択したら右下にある『追加』を押します。
複数追加する場合は、複数個選択してください。
これでプロジェクトの作成ができました。
動画・画像の数が多くて探すのが大変な場合は、『最近の項目』を押すとファイル分けされるので見つけやすくなります。
その下にある「動画・写真」の項目を切り替えることで、動画だけ写真だけという探し方もできます。
また、入れる動画・写真は決まってないけどプロジェクトをとりあえず作成したい場合は、『動画をストック』から背景を選択して追加しましょう。
画面比率の変え方
プロジェクトを開いたら『比率』を押して下の欄から選択します。
選択したら左下にある『<』を押して戻ります。
例として、YouTubeショートなら9:16、YouTube動画なら16:9です。
時間の調整の仕方
素材を選択して端の白いとこを『押しながら横に移動』しましょう。
画像であれば、どこまでも長くすることができます。
分割(カット)の仕方
プロジェクトを開いたら動画・画像を選択して『白い縦線』をカットしたい場所に合わせます。
選択すると下の編集画面が変わって『分割』が出てくるので押してカットします。
トランジションの入れ方
トランジションとは、画面を切り替える効果(エフェクト)のことを言います。
動画・画像が選択されている状態であれば、左下にある『<』を押して選択外します。
素材の繫ぎ目に『I』のようなマークが出るので押します。
好きな物を選択し下のバーで時間を調整したら、右下にあるチェックマークを押します。
これでトランジションを入れることができました。
トランジションは、分割(カット)したり新たに動画・画像を追加した場合に使う事ができる機能です。
場面を切り替えるときによく使われています。
分割(カット)・トランジションの詳しい使い方はこちら(別ページに飛びます)
コピー・削除の仕方
コピーしたい場合は、素材を選択して『コピー』を押します。
削除したい場合は、素材を選択して『削除』を押します。
文字の入れ方
プロジェクトを開いたら『テキスト→テキストを追加』の順で押します。
この画面で好きな文字を動画内に追加することができます。
文字入力ができたら右端にあるチェックマークを押します。
これで文字の追加ができました。
編集したい場合は、文字を選択して文字の編集画面に移動しましょう。
動画・画像を追加して重ねる方法(オーバーレイ)
プロジェクトを開いたら『オーバレイ→はめ込み合成を追加』の順で押します。
入れたい動画・画像を選択して右下にある『追加』を押します。
これで動画・画像を追加して重ねることができました。
メイントラックに動画・画像を追加する方法
プロジェクトを開いて右端にある『+マーク』を押します。
次に、動画・画像を選択して右下にある『追加』を押します。
これでメイントラックに動画や画像を追加することができました。
オーバーレイでメイントラックの動画を下に移動する方法
動画・画像を選択して『オーバーレイ』を押します。
オーバーレイが無い場合は、メニューをスライドして見つけましょう。
メイントラックに移動する方法
動画・画像を選択して『メイントラック』を押すことで元の位置に戻すこともできます。
はめ込み合成で追加した素材はレイヤーで順番を切り替えることができますが、メイントラックはレイヤーで切り替えることができないので
レイヤーを使って順番を変更する方法
はめ込み合成で新たに追加した動画・画像が上に来てしまう場合レイヤーを使って順番切り替える必要があります。
順番を変更したい動画・画像を選択して『レイヤー』を押します。
メニューにレイヤーが無い場合は、横にスライドして見つけましょう。
数字が大きくなればなるほど上に表示されていくので『1』を選択して右下にあるチェックマークを押します。
これで、動画・画像の順番を切り替えることができます。
一番下に表示される動画は、メイントラックなのでこれより下に表示することはできません。
表示したい場合は、一度メイントラックをオーバーレイで下に移動する必要があります。
レイヤーとは、『層』や『階層』のことを指します。
1が一番下に表示され数字が大きくなるほど上に表示されていきます。
例えるなら、紙の上に紙を置くと下の紙が見えなくなる感じです。
サイズ変更(拡大・縮小)
動画・画像を選択して『二本指で開く閉じる』動作をして拡大・縮小しましょう。
移動したい場合は、追加した素材を押しながら動かすと移動することができます。
動画・画像を入れ替える方法
動画・画像を選択して『入れ替える』を押すと入れ替えることができます。
効率的に動画・画像を入れ替えることができます。
透明度(不透明度)の変え方
追加した素材を選択して『不透明度』を押します。
バーをスライドさせて調整することで透明度の変更が可能です。
調整ができたら右下にあるチェックマークを押します。
フリーズフレームで動画の一部を静止画に変えて追加する方法
CapCutにはフリーズという、動画の一部を静止画(一時停止)して追加することができる機能があります。
動画を選択して静止画にしたい場面に白い縦線を移動し『フリーズ』を押します。
フリーズが無い場合はメニューを横にスライドして見つけましょう。
白い縦線の位置から三秒間の静止画が追加されます。
三秒以上にしたい場合は、追加された静止画を選択して横に伸ばしましょう。
フリーズ機能は、動画にしか使えないので注意してください。
画像ではフリーズが押せなくなります。
逆再生のやり方
動画を選択したら『逆再生』を押します。
処理が完了すると反転を適用しました。と表示されます。
逆再生は、動画にしか使えないのでもしボタンが押せなくなっていたら、画像を選択している可能性があります。
GIFの入れ方
プロジェクトを開いたら『ステッカー→画像・写真の追加』からGIFを入れます。
はめ込み合成でGIFを追加した場合、動かなくなってしまいます。
CapCutのステッカーはGIFなので、ステッカーからの追加でGIFが動くようになります。
ちなみに、この入れ方はGIFを入れるだけでなく他のメリットもあります。
- 画像(写真)にスタンプ・テキスト用のアニメーションが使える
- 画像(写真)にトラッキングが使える
ミラーリングで左右反転させる方法
動画・画像を選択して『編集』を押します。
『ミラーリング』を押すと左右反転することができます。
元に戻したい場合は、もう一度押して元に戻しましょう。
ミラーリングを使えばキャラクターが振り返るような動作を作ったりすることもできます。
画面を回転させる
動画・画像を選択して『編集→回転』の順で押します。
1回押すたびに90度回転していき、4回押すことで元に戻ります。
マスクでくり抜いてワイプを作る方法
動画・画像を選択して『マスク』を押します。
この画面でワイプのように、一部分だけをくり抜くことができます。
変更ができたら右下にあるチェックマークを押します。
リセットしたい場合は左端にある『なし』を押すことで選択中の編集を解除することができます。
速度変更のやり方
速度変更をしたい動画を選択して『速度→通常』の順で押します。
速度は0.1倍速から100倍速まで調整可能です。
左上で動画の時間を確認することができ、速度変更をすると元の長さから時間が変わります。
スライドさせて調整が終わったら右下にあるチェックマークを押します。
音楽の入れ方
プロジェクトを開いたら『オーディオ』を押します。
音楽を入れたい場合は『楽曲』を押します。
上のアルバムから好きな物を選択します。
曲を選択するとその場で音楽が流れるので色々聞いてみましょう。
入れたい曲が決まったら右にある『+ボタン』を押して音楽を入れます。
これでCapCut内にある音楽を入れることができました。
著作権フリーの音楽の入れ方や編集の仕方が知りたい方は、下記参考記事をご覧ください。
著作権フリーの音楽の入れ方や詳しい編集の仕方はこちら(別ページに飛びます)
音量調整の仕方
音楽を選択して『音量』を押します。
0から1000まで調整することができます。
下のバーをスライドして調整ができたら右下にあるチェックマークを押します。
音量調整は、音楽に限らず動画・効果音・音声で調整することが可能です。
効果音の入れ方
プロジェクトを開いたら『オーディオ→エフェクト』の順で押します。
好きな効果音を選択したら右にある『+マーク』を押します。
これで効果音の追加ができました。
著作権フリーの音楽の入れ方や詳しい編集の仕方はこちら(別ページに飛びます)
声(アフレコ・ナレーション)の入れ方
プロジェクトを開いたら『オーディオ→アフレコ』の順で押します。
この画面で声(アフレコ・ナレーション)を入れることができます。
マイクボタンをタップ又は長押ししながら喋ることで録音できます。
途中で長押しをやめてしまうと録音も止まってしまうので注意してください。
長押しをやめると録音が終わり音声データが追加されます。
上手く録音できなかった場合は左の『戻る』でリセットしましょう。
ボイスチェンジや音声の詳しい方法はこちら(別ページに飛びます)
フィルターのかけ方
プロジェクトを開いたら『フィルター』を押します。
好きな物を選択して下のバーで調整しましょう。
フィルターは、映画風のものや白黒など様々な種類があります。
明るさやコントラストの調整の仕方
プロジェクトを開いたら『フィルター→調整』の順で押します。
調整したい項目を選択して下のバーで調整しましょう。
リセットしたい場合は、左端にある『リセット』を押しましょう。
ステッカーの入れ方
プロジェクトを開いたら『ステッカー』を押します。
項目を選択して、好きなステッカーを選んだら右端にあるチェックマークを押します。
スタンプにも、アニメーションを追加したりすることができます。
エフェクトのかけ方
プロジェクトを開いたら『エフェクト→動画エフェクト』の順で押します。
好きなエフェクトを選択したら右端にあるチェックマークを押します。
エフェクトを押すとその場で動きが見れるので、気になるエフェクトは押して確認しましょう。
これで動画エフェクトの追加ができました。
エフェクトは、動画エフェクト以外にもボディエフェクトや写真エフェクトがあります。
興味のある方は、下記参考記事をご覧ください。
エフェクトのかけ方とつかない時の対処法(別ページに飛びます)
アニメーションの入れ方
動画・画像を選択して『アニメーション』を押します。
次に、フェードイン・フェードアウト・コンボのどれかを選びます。
ここでは、フェードインを例に解説します。
好きなアニメーションを選択して下のバーで時間を調整しましょう。
調整が終わったら右下のチェックマークを押します。
フェードイン・フェードアウトは、一緒に使えますがコンボだけは一緒に使うことができません。
フェードイン・フェードアウトを追加した状態でコンボを追加すると、フェードイン・フェードアウトは解除されます。
アニメーションの詳しい編集方法はこちら(別ページに飛びます)
カバーの変え方(サムネイル)
カバーとは、プロジェクトのサムネイル画像(表紙)のことです。
プロジェクトを開いたら『カバー』を押します。
白い縦線を移動して、カバーに設定したい場面を選択します。
場面を選択したら『テキストを追加』を押します。
好きな文字を入力して右端にあるチェックマークを押します。
これでカバーに文字の入力ができたので、右上にある保存を押しましょう。
プロジェクトの選択画面に行き変更されているのを確認しましょう。
CapCut:他にはどんな機能がある?
CapCutは、無料動画編集アプリとは思えないほど様々な機能があります。(他にもまだあります)
この記事では、あくまでも一般的によく使われる機能の基礎的な使い方しか解説していません。
当サイトでは、CapCutについて詳しく解説しているので、もし興味があれば他の記事も是非ご覧ください。